株式会社ReVieの不動産投資トラブルの被害に遭い、「解決するためにはどうすれば良いのか知りたい」「まずは何から行動すべきなのか分からなくて困っている」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
そんな方のためにこの記事では、2022年12月に話題になった、株式会社ReVieの不動産投資トラブルへの対処方法を詳しく解説していきます。解決するためのポイントや今後不動産投資で騙されないための方法も紹介していくので、参考にしてみてください。
株式会社ReVieによって実際に起きたトラブルと被害者の声に関しては下記記事に纏めておりますので、ご参照ください。
株式会社ReVieで起きたトラブル
今回起きた株式会社ReVieのトラブルでは、主に「サブリース問題」と「管理費・修繕積立金の立て替え」の2つが問題点として挙げられています。
サブリース問題
賃貸経営では、入居者が入らない「空室リスク」というものがあります。空室があるとその分の家賃が入らなくなるので、オーナーにとっては避けたい事態です。そのリスクを減らすための手段が、オーナーの代わりにサブリース会社が賃料の回収などを含めた賃貸物件の管理を行ってくれる「サブリース」となっています。
株式会社ReVieのトラブルでは、グループ会社だったBLAZE株式会社が実際に管理を行っていました。この問題の複雑なところは、入居者から受け取った家賃よりも高い金額をオーナーに保証していたことと、サブリース会社を2つ経由するサブサブリースが起きていたことです。これによって、トラブルに巻き込まれた被害者はより対処が難しくなりました。
管理費・修繕積立金の立て替え
また、今回のトラブルでは、本来オーナーが支払うべきである管理費・修繕積立金をサブリース会社が立て替えをしていたのも問題です。サブリース会社との契約を解除すると、自分で管理費・修繕積立金を支払わなければいけなくなるので、収支のバランスが崩れてしまいます。
実際の家賃よりも高く保証されていた分の収入がなくなるだけでなく、管理費・修繕積立金を支払う分の支出が増えるため、サブリース会社との契約を解除してトラブルを解消したとしても、その後の収支がマイナスになってしまう可能性が高いのです。
株式会社ReVieで起きたトラブルの具体的な内容については下記記事をご参照ください。
サブリースはトラブルが多い
今回の株式会社ReVieだけでなく、そもそもサブリースという制度にはトラブルが多い傾向にあります。実際、今までに下記のような事例がありました。
- 契約期間中に関わらず保証賃料が減額される
- 退去が起こる度に免責期間が発生する
- サブリース契約の途中解約ができない
- サブリース業者の倒産によって保証賃料が未払いになる
株式会社ReVieは倒産していませんが、内容としては「サブリース業者の倒産によって保証賃料が未払いになる」というトラブルに近いでしょう。
このように、サブリースはメリットが大きい一方で、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。サブリース契約を結ぶ際には十分に注意しなければいけません。
株式会社ReVieのトラブルへの対処方法
ここまで、株式会社ReVieで起きたトラブルについて解説しました。では、今回のトラブルを解消するにはどうすれば良いのか、トラブルへの対処方法を見ていきましょう。
- サブリース会社の賃貸管理を外す
- 弁護士に相談する
- 別の不動産会社に相談する
- 別の不動産会社に切り替える
- 今後の方針を決める
それぞれ詳しく解説していきます。
①サブリース会社の賃貸管理を外す
サブリース契約をしていた、知らないうちにサブリース契約になっていたという方は、まずはサブリース会社の賃貸管理を外して、家賃がしっかりと自分に入ってくるようにしましょう。
その際に特に大変になるのが、サブサブリースの状態になっていた場合です。サブサブリースでは、サブリース会社との契約を解除しても、その先にまた別のサブリース会社が存在しています。そのため、自分と入居者の間に誰がいるのかをしっかりと把握して、サブリース会社の先にいる別のサブリース会社にコンタクトを取らなければいけません。
個人で特定や連絡をするのは難しいので、トラブルを解決したいならプロに相談をするのが良いでしょう。相談先としては、弁護士や別の不動産会社などが挙げられます。
②弁護士に相談する
サブリース会社との契約を解除するなら、弁護士に相談をするのが安心です。弁護士に依頼して内容証明を送り、債務不履行で契約を解除してもらいましょう。その際には、サブリース問題や不動産に関する問題などを多く扱っている弁護士や法律事務所を探して依頼するのがおすすめです。
初回30分のみ相談無料としている弁護士や、オンラインで弁護士への無料相談が可能なサービスなどもあるので、まずは相談してみてください。相談をするときは、今回のトラブルの経緯などを伝えられるように、相談内容や詳しい状況をまとめておくと良いです。株式会社ReVieと契約を結んだ際の契約書なども用意しておきましょう。
③別の不動産会社に相談する
いきなり弁護士に相談するのは不安、どの弁護士に相談すれば良いのか分からないという方は、別の不動産会社に相談をするのもおすすめです。不動産会社に法的な手続きのアシストをしてもらいつつ、不動産会社を通じて弁護士に依頼をすれば不安も軽減できるでしょう。
株式会社ReVieとの契約を解除する場合は、別の不動産会社に切り替える必要があるので、この段階から信頼できる不動産会社を見つけられれば、その後の流れもスムーズに進みやすくなるはずです。信頼できる不動産会社選びのコツについては、記事の後半で解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
④別の不動産会社に切り替える
賃料の未払いが起きた不動産会社と今後も契約をするのは不安ですよね。先ほども少し触れましたが、株式会社ReVieで解約をする場合は、別の不動産会社に切り替える必要があります。
不動産会社の切り替え自体はあまり難しいものではないので、不安に感じる必要はありません。株式会社ReVieとの解約手続きを行い、新しい管理会社と管理委託契約を締結をして、管理業務の引き継ぎを行うというのが主な流れになります。
⑤今後の方針を決める
トラブルが解決に進み始めたら、今後の方針も検討していきましょう。主に考えられるのは、そのまま保有して運用するか、すぐに売却をするかです。自分の場合はどちらが向いているのかを判断する場合はまず、下記の3つの内容を把握しましょう。
- サブリース会社と解約した後の収支がどうなるのか
- ローンはどのくらい残っているのか
- 物件の売却価格はどのくらいになるのか
そのまま保有して運用すればプラスになっていくのか、売却をしたほうが被害が最小限で済むのかは物件や契約内容などによって異なります。これらの3つの情報を元に、不動産会社に相談をしてみてください。
売却をする場合の問題点
物件の売却を検討している方の中には、売却想定額よりもローン残債のほうが金額が高い「オーバーローン」の状態になっているという方も多いでしょう。しかし、ローンが残っている物件は基本的にローンを完済しないと売却ができません。そのため、ローンを完済できない人は任意売却を行うことになります。
任意売却とは、ローンの借入をしている金融機関から許可を得て行う特別な不動産売却です。売却後のローン返済の計画を立てながら、無理なく返済をしていきます。「物件を売却したいけど、ローン残債がまだまだ残っている」という方は、任意売却についても知っておきましょう。
任意売却については下記記事をご参照ください。
株式会社ReVieのトラブルを解決するためのポイント
株式会社ReVieのトラブルを解決するためには、早急な対応が必要になります。「待っていたら誰かが手を差し伸べてくれる」「待っていたらそのうちトラブルが解決する」ということはありません。自分から解決のために動かなければいけないのです。
現在、株式会社ReVieのトラブルでお悩みの方は、まずは弁護士や別の不動産会社に相談をするところから始めてみてください。こういったトラブルは、法的な手段でないと解決をするのは難しいため、プロに相談をするのが一番安心です。
今後不動産投資で騙されないためには?
ここまで、株式会社ReVieのトラブルの内容や対処方法について解説しました。では、今後同じようなトラブルに巻き込まれないためにはどうすれば良いのでしょうか。最後に、今後騙されないためのコツを紹介していきます。
- 営業の言い回しに踊らされない
- メリットだけでなくデメリットも把握する
- 信頼できる不動産投資会社に依頼する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
営業の言い回しに踊らされない
不動産会社の営業では、良いことばかりを伝えたり大事なことを伝えていなかったりと、わざと偏った伝え方をする人もいます。中には、契約書には書かないからと適当な口約束をする営業もいるのです。
不動産会社と契約をする際は、営業トークに騙されないように注意してください。例えば、下記のような文言には気を付ける必要があります。
- 「◯年後に当社で買取をします」
- 「自己資金0で投資ができます」
- 「サブリースで◯年間家賃保証をしています」
- 「将来的に物件価格の向上が期待できる地域です」
これらの内容は、一見良い話のように思えますが、実はトラブルにつながりやすかったりもするのです。不動産会社の営業トークには、その場で即決せずに一旦持ち帰る、全てを鵜呑みにするのではなく自分でも勉強をするといった対策が有効です。
相手はプロなのだからと任せきりにするのではなく、自分でも調べた上で検討するようにしてください。
メリットだけでなくデメリットも把握する
不動産投資にはさまざまなメリットがありますが、同時にデメリットも少なからずあります。デメリットを把握しないまま不動産投資を行ってしまうと、リスクを想定したシミュレーションができない、トラブルが起きた場合に素早く対処できないなどの問題が生じます。不動産投資で失敗する可能性が高くなるため、必ずデメリットも把握してから行うようにしましょう。
また、不動産会社の中には、メリットだけを伝えてデメリットを伝えないという企業も珍しくありません。そういった企業と契約をすると、将来的に損をしてしまう可能性がありますし、取引を行っていく上で信用もできません。不動産会社を選ぶ際には、デメリットも合わせて伝えてくれる不動産会社を選ぶと良いでしょう。
信頼できる不動産投資会社に依頼する
株式会社ReVieのトラブルに巻き込まれた方の中には、「新しく別の不動産会社と契約をするのに躊躇する」「またトラブルの被害に遭うんじゃないかと不安」という人もいますよね。
不動産会社に依頼をする際は、信頼ができるところを見極めなければいけません。ここでは、そのポイントについて見ていきましょう。主な内容としては、下記の6つが挙げられます。
- 不動産投資の実績は豊富か
- フォロー体制が整っているか
- 専門家を抱えているか(弁護士、税理士など)
- 金融機関との取引があるか
- 資本金や従業員数などの会社情報
- デメリットも伝えてくれる
この他にも、自分の所有している物件と不動産会社の得意分野がマッチしているか、ネット上での口コミの評判が良いかなどをチェックしておくと安心です。不動産会社選びにお悩みの方は、これらのポイントに注目してみてください。
お困りなら弊社までお気軽にお問い合わせください
株式会社ReVieでは、「サブリース問題」や「管理費・修繕積立金の立て替え」といったトラブルが起こりました。
これらの被害を受けた場合の対処法としては、まず弁護士や別の不動産会社に相談をしてサブリース会社の賃貸管理を外します。その後、別の不動産会社に切り替えて、今後の方針を決めていくというのが主な流れです。サブリース会社解約後の収支、ローン残債、物件の売却価格などを元に、そのまま保有して運用するか、すぐに売却をするかを検討してみてください。
また、今後同じようなトラブルに巻き込まれないためには、不動産会社の営業トークに気を付ける、デメリットについても把握する、信頼できる不動産会社に依頼をするなどの点に注意すると良いでしょう。
今回のトラブルについて相談できる不動産会社をお探しの方は、アデプトマネジメントにご相談ください。
実際に、株式会社ReVieの不動産投資トラブルの被害に遭った方からのご相談も多数いただいております。
アデプトマネジメントには経験豊富な顧問弁護士もおりますので、相談相手にお悩みの方は、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。