大阪のマンションの売却相場は?高く売却するためのコツも紹介

大阪のマンションの売却相場は?

2025年の万博開催や大規模な再開発を背景として、ここ数年、大阪の不動産価格が高騰しています。大阪でマンションを高く売却したいなら、このチャンスを逃す手はないでしょう。

しかし、マンションの売却で成功するためには、売却相場の推移や売るべきタイミングを見極めることが重要です。さらに、不動産会社選びもマンション売却の成否を左右します。

そこで今回は、大阪に的を絞って、マンションの売却相場と高く売るコツをまとめました。

近々、大阪のマンションを売却する予定がある方は、ぜひご一読ください。

大阪のマンションの売却相場の推移

国土交通省のレポートによると、大阪のマンションの価格相場は、直近の10年間で70%ほど上昇しています。物件価格の高騰を受けて、売却相場も右肩上がりで推移している状況です。全国的に見ても、2013年以降、マンションの売却相場は上昇傾向にあります。

エリア 売却相場 不動産需要の変化
大阪市内 4,088万円(65.5万円/㎡) 8年間で約2倍
北部 2,670万円(35.7万円/㎡) 売却相場は年々上昇
南部 1,229万円(17.0万円/㎡) 売却相場は安定した横ばい状態

大阪の中古マンションの売却相場を「大阪市内」、「北部」、「南部」の3地区に分けて見ていきましょう。

大阪市内

近畿不動産流通機構のレポート(2021年上半期)によると、大阪市内中心6区(中央・北・西・福島・天王寺・浪速各区)のマンションの売却相場は、「4,088万円(65.5万円/㎡)」です。2013年の売却相場は2,000万円前後だったので、8年間で約2倍に高騰していることになります。

コロナの影響からマンションの成約件数が落ち込んだ時期もありましたが、2022年現在、大阪市内の不動産需要は順調に回復しています。

北部

大阪府北部(池田・箕面・豊中・吹田・摂津・茨木・高槻各市など)のマンション売却相場は「2,670万円(35.7万円/㎡)」となっています。

大阪府の北部は、北摂(ほくせつ)エリアと呼ばれ、都市開発が盛んなことで知られています。大阪市内に通勤しやすい好立地や住環境の良さがファミリー層などに人気です。テレワークの普及により、都心部よりも、郊外のマンション需要が高まっている点も見逃せません。大阪市内ほどの過熱感はないものの、大阪府北部の売却相場は年々上昇しています。

南部

大阪府南部(高石・河内長野・松原・藤井寺・富田林・大阪狭山・岸和田・泉佐野・阪南各市など)のマンション売却相場は、「1,229万円(17.0万円/㎡)」です。

大阪府の南部は、古くからの商店街や下町の雰囲気が残る住みやすいエリアです。マンションよりも戸建てやアパートの需要が多いため、売却相場は比較的低めとなっています。大阪府南部に関しては、マンションの売却相場は安定した横ばい状態といえるでしょう。

大阪のマンション売却相場は上昇傾向にある

大阪のマンション売却相場は上昇傾向
エリアごとの違いはあるものの、大阪のマンション売却相場は上昇傾向にあります。全国的に見ても、マンションの売却相場は、ここ10年ほど右肩上がりを維持している状況です。

その主な要因は、2013年の3月から2022年5月現在まで行われている金融緩和政策にあると考えられます。低金利を背景に、マンションの賃貸需要と不動産投資のニーズが高まり、売却相場が釣り上がる仕組みです。

大阪ならではの要因としては、以下の2点が考えられます。

  • 大阪万博に向けて再開発が進んでいる
  • 商業施設が充実している

それぞれのポイントを詳しくチェックしていきましょう。

大阪万博に向けて再開発が進んでいる

金融緩和の追い風もあり、大阪では100年に1度ともいえる大規模な開発計画やプロジェクトが進められています。その最たるものが、2025年に大阪市此花区で開催される「大阪・関西万博」です。経済効果は4兆円以上と推計され、周辺エリアの開発が活性化しています。以上のような背景から、都市部を中心としてマンションの売却相場が高騰しているのです。

商業施設が充実している

大阪市内でいうと、大阪駅北の「うめきた2期エリア(仮称)」を筆頭に大規模な再開発が進行しています。都市開発が盛んな北部エリアでも、大型商業施設が増加中です。ショッピングモールや教育・医療機関などがあると、周辺の賃貸需要が高まります。商業施設の充実もマンションの売却相場を底上げしている大きな要因といえるでしょう。

大阪でマンション売却を成功させるポイント

大阪でマンション売却を成功させるポイント
続いては、大阪でマンション売却を成功させるポイントを見ていきましょう。マンションの売却時に最低限押さえておきたい基本事項は、以下の3点です。

  • 希望価格と希望時期を決める
  • 税金や費用を把握しておく
  • 不動産会社を比較する

各項目ごとに、詳しくチェックしていきましょう。

売る前に希望価格と希望時期を決める

マンションの売却に際しては、あらかじめ希望価格と希望時期を決めておくことが大切です。

希望価格は、周辺エリアの売却相場や賃貸ニーズ(マンションの価格や家賃相場など)を入念にリサーチしてから決定しましょう。最近は、各市区町村ごとの売却相場が調べられる便利なサイトも普及しています。

物件を売り出してから売却が成立するまでには、3か月〜6か月かかるのが一般的です。売却活動は、希望時期から半年ほど逆算してスタートする必要があります。売却計画を早めに立てるのが成功のポイントといえるでしょう。

マンション売却にかかる税金や費用を把握しておく

マンションを売却する場合は、事前に税金や費用を把握しておくことが欠かせません。マンション売却にかかる主な税金は、以下の通りです。

マンション売却にかかる税金
  • 登録免許税(抵当権の抹消)
  • 印紙税
  • 譲渡所得税(+復興特別所得税)
  • 住民税

売却に際しては、税金に関する特例や特別控除が利用できるケースもあるので、しっかり調べておきましょう。不明な点に関しては、契約を仲介してくれる不動産会社に相談するのがおすすめです。

税金以外の費用としては、次のようなものが挙げられます。

税金以外の費用
  • 売買契約の仲介手数料
  • ローンの繰り上げ返済手数料
  • リフォーム/清掃費用

売却前のリフォームやハウスクリーニングは必須ではありませんが、これらの費用をかけたほうがより高く売却できるケースもありえます。税金や費用も含めた早めの準備を心がけましょう。

複数の不動産会社を比較する

マンション売却で成功するためには、複数の不動産会社を比較することも重要です。まずは一括査定サイトなどで大まかな査定額を調べて、各社の違いや強みを比較検討しましょう。不動産会社の得意分野は、賃貸物件の仲介や投資物件の売買など、それぞれ違ってきます。ご自身が売りたい物件に合った不動産会社を選ぶのが成功の秘訣です。

大阪でマンションを高く売却するには?

大阪でマンションを高く売却するには?

次は、大阪でマンションを高く売却するコツをチェックしていきましょう。注目すべき点は、以下の2つです。

  • 転職や就職の時期を狙う
  • 築年数が長くなる前に売る

順番にポイントを解説していきます。

転勤や就職の時期を狙う

マンションを高く売却するためには、転勤や就職の時期(2月~3月、8月~9月頃)を狙うのがベストです。大阪は転勤や転職に伴う人の動きや人口流入が活発なので、マンション需要が高まるタイミングに合わせて売りに出せば、相場より高値の売却も期待できるでしょう。

大阪都心部

エリア別でいうと、大阪都心部のタワーマンションは、万博後に価格相場が暴落する可能性があるので注意したいところです。投資目的のマンションの場合は、騰落率(一定期間における資産価値の変化率)も注視しておく必要があります。

北部エリア

北部エリアは、賃貸需要の高まりを反映して売却相場が上昇している傾向が強いため、必ずしも売り急ぐ必要はないでしょう。ただし、今後日本でも金融政策の引き締めが始まれば、売却相場が下がるケースも十分ありえます。売れ残りのマンションは、大幅に値下げしないと買主が見つからないことも少なくありません。経済状況が不安定化している現在は、値下がりリスクを念頭においておきましょう。

南部エリア

南部エリアは、マンションの成約件数が比較的少ないため、売却まで時間がかかるケースが多くなっています。早めに計画を立てて、売却活動をスタートするのが得策です。

築年数が長くなる前に売る

マンション売却で成功するためには、築年数が長くなる前に売るのが大原則です。大阪においては、ここ10年ほど売却相場が右肩上がりで順調に推移しています。上昇傾向がいつまで続くか待ちながら、相場の天井を見計らって売るのも一つの方法です。

ただし、築年数が古い物件は入居希望者もマンション投資家も共に敬遠します。築古物件は、後々大規模な修繕費やリフォーム代が必要になるからです。中古マンションは、物件価値が極端に落ちる築25年を迎える前に売却するのがベストでしょう。

大阪で不動産会社を選ぶ際のコツ

最後に、大阪で不動産会社を選ぶ際のコツを押さえておきましょう。大事なポイントは、次の2つです。

  • 地域密着型の不動産会社を探す
  • 大阪での実績が多い不動産会社を選ぶ

項目ごとに要点を確認していきましょう。

地域密着型の不動産会社を探す

大阪の場合は、人情や触れ合いを重んじる地元の不動産会社のほうが売却に有利な傾向にあります。地域密着型の不動産会社は、購買意欲の高い地元顧客を多数かかえているはずです。営業熱心な信頼できる不動産会社を選べば、相場より高値で交渉を進めてくれたり、売却が早く成立したりするメリットもあるでしょう。

エリアや物件タイプによっては、投資家の顧客が多い不動産会社が有利な場合もあるはずです。ただし、大手の不動産会社は、積極的な売却活動が期待できないことも多々あります。各社の特徴や強みに着目して、ご自身のケースに最適な不動産会社を選択しましょう。

大阪での実績が多い不動産会社を選ぶ

不動産会社選びにおいては、実績も重要な要素の一つです。大阪での実績が多い不動産会社は、地元の顧客や金融機関との結びつきが強い傾向にあります。それらのネットワークを駆使すれば、マンションを売りたい人と買いたい人が共に満足できるWin-Winな条件で交渉を進めることが可能です。不動産会社選びで迷ったら、大阪での実績が豊富なところを選択しましょう。

大阪のマンション売却はアデプトにお任せ

大阪のマンション売却はアデプトにお任せ
今回は、大阪のマンションを売却する際のコツを時代背景や経済状況なども含めて、詳しくご紹介してきました。注目すべきポイントは、エリアごとに売却相場の傾向や売るべきタイミングが異なる点です。不動産会社選びがマンション売却の成否を大きく左右する点にも注意しましょう。

アデプトマネジメントは、地元大阪の強みを活かして、マンション売却の豊富な実績を築き上げてきました。大阪府民のお客様をはじめ、全国各地の投資家様、さらに金融機関との信頼関係やネットワークもございます。

大阪のマンション売却は、地元密着型のアデプトマネジメントにぜひお任せください。

この記事の編集者

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アデプトマネジメント編集部

【宅地建物取引業】大阪府知事(2)第59728号
【賃貸住宅管理業】国土交通大臣(1)第002807号

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