不動産投資をやめたい!その理由と対処法をまとめて解説

不動産投資をやめたい!その理由と対処法

不動産投資は、比較的手堅いミドルリスク・ミドルリターン型の投資といわれています。しかし、不動産投資にもさまざまなリスクや心理的な負担が伴うのも事実です。

マンション投資を始めたものの、期待通りの成果が得られず、途中でやめる人も少なくありません。最悪の場合、赤字が膨らんでローンの返済が滞り、物件の売却もできずに自己破産せざるを得ないケースもあり得ます。

そこで今回は、不動産投資をやめたいと思う理由とその対処法をまとめました。今現在、マンション投資をやめたいと思っている方、あるいは不動産投資を始める前にやめ方(出口戦略)について学んでおきたい方は、ぜひご一読ください。

不動産投資をやめたいと思う理由は?

初めに、不動産投資をやめたいと思う理由を押さえておきましょう。主な理由は、以下の通りです。

  1. 空室が埋まらない
  2. 出費が予想よりも多かった
  3. 需要が少ない場所に買ってしまった
  4. 確定申告や入居者とのトラブルが大変
  5. ワンルームマンションは利回りが悪い

それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。

空室が埋まらない

不動産投資で失敗する理由としてもっとも多いのが空室の長期化です。空室の間は家賃収入がゼロですが、ローンは返済しなければなりません。返済のために自己資金を持ち出す日々が続くと、マンション投資をやめたいと思うようになるでしょう。

空室を発生させないためには、投資すべき物件を慎重に選ぶことが大事です。物件のタイプや築年数、駐車場の有無など、エリアごとのニーズをしっかり考慮して、最適な投資物件を選びましょう。管理会社の対応が悪いせいで空室が埋まらないこともあるので、管理を委託する場合は注意が必要です。

出費が予想よりも多かった

出費が予想よりも多くて赤字状態から抜け出せなくなり、不動産投資をやめたいと思うケースも少なくありません。マンション投資では、月々のローンだけでなく、固定資産税や管理費・修繕積立金、退去時のリフォーム代、設備の修理費といった費用がかかります。

これから不動産投資を始める方は、必要経費を一通り洗い出して、中長期的なキャッシュフローを入念にシミュレーションしておきましょう。築年数が比較的古い物件の場合は、突発的な修繕に備えて、家賃収入の一部を積み立てておくと万一の時に助けになるはずです。

不動産会社や管理会社に任せきりにせず、自分でも収入と支出を把握しておけば、資金面の失敗が防げるでしょう。

需要が少ない場所に買ってしまった

需要が少ない場所に買ってしまったために、入居者が見つからず、家賃を大幅に下げて収支が悪化するケースもあり得ます。この場合、不動産投資をやめたいと思っても、エリア自体のニーズが少ないので、泣く泣く安値で物件を手放すことになりがちです。

自宅用なら自分さえ気に入れば問題ありませんが、投資物件は客観的な視点から選びましょう。立地やアクセスが悪いと、物件自体が魅力的でも空室リスクが高まります。

投資すべき物件を決める前に、可能であれば現地に足を運んで内覧すべきです。その際には、周辺の住環境や交通機関などもチェックしておくと良いでしょう。

確定申告や入居者とのトラブルが大変

放っておいても不労所得が入ってくるイメージでマンション投資を始めた場合、確定申告がストレスに感じることもあるでしょう。確定申告や物件管理といった手間暇がかかる作業は専門家に依頼できますが、その分の費用が収支を圧迫します。

同様に、入居者とのトラブルが心理的な負担になり、投資をやめたいと思う人もいるはずです。物件や入居者選びはくれぐれも慎重に行いましょう。

確定申告のやり方などの不明な点については事前にきちんと調べておくと心の余裕が保てます。

ワンルームマンションは利回りが悪い

ワンルームマンションの場合は、思ったよりも利回りが悪くて投資をやめたくなるケースも多々あります。ワンルーム投資における利回りの全国平均は、5%前後といわれています。つまり、投入資金を回収するまでに約20年かかる計算です。

主に売却益(キャピタルゲイン)を狙う場合は別ですが、不動産投資はそもそも短期間で大幅な利益を得るためのものではありません。節税効果や老後の資産、あるいは生命保険の代わりなど、不動産投資を始める前に自分の目的を見定めておきましょう。

投資目標が決まっていれば、利回りの低さに惑わされることはないはずです。

不動産投資をやめたい場合の対処法

不動産投資をやめたい場合の対処法

現時点ですでに「不動産投資をやめたい」と悩んでいる方は、どう対処すれば良いのでしょうか。その場合の対処法は、次の通りです。

  1. 不動産の売却を検討する
  2. 収入をアップさせる方法を検討する
  3. 支出を減らせないか検討する
  4. 別の収入源を得る

各項目ごとに、ポイントをチェックしていきましょう。

不動産の売却を検討する

赤字状態が改善できそうもない場合、不動産の売却を検討するのが常套手段です。売却がうまくいけば、これまでの赤字と相殺してプラスの収支で投資を終えることができるでしょう。

ただし、赤字に陥っている物件は買い手が見つかりにくい傾向にあります。なぜなら、立地やアクセス、物件自体に何らかの問題があるからです。売却を検討しているなら、ひとまずは希望価格で売りに出せるかどうか不動産会社に相談してみましょう。

その際には、周辺エリアの売却相場を把握しておくことが高く売る秘訣といえます。不動産会社に売却活動を一任せず、自分でもリサーチする姿勢が大切です。

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収入をアップさせる方法を検討する

物件を売却しないで済ませたい場合は、収入をアップさせる方法を検討してみましょう。第一に考えられるのは、家賃の見直しです。現状のままで家賃の値上げが難しいなら、内装や設備にリフォームを施して、付加価値を加える方法も考えられます。

マンション・アパート1棟投資の場合は、敷地内に自動販売機を設置するといった工夫もできるでしょう。

支出を減らせないか検討する

収入がこれ以上増やせないなら、支出を減らせないか精査してみましょう。物件の管理を業者に委託している場合、自分で行えばその分の費用を節約できます。ワンルームマンションの管理は比較的負担が少ないので、休日を活用すればサラリーマン投資家の方でもこなせるはずです。

キャッシュフローを改善したい場合は、ローンの借り換えを検討してみましょう。

別の収入源を得る

不動産投資による一時的な赤字を別の収入で補うのも一つの方法です。例えば、株式や高級腕時計など、不動産以外の投資について勉強してみると良いでしょう。

リスクを極力抑えて収入を得たい場合は、ブログアフィリエイトや無在庫物販といった副業があります。アフィリエイトや物販は成果が出るまで時間がかかりますが、数千円の初期費用から始められるので、コツコツ作業できる方に向いているでしょう。投資や副業の始め方については、情報サイトやYouTubeチャンネルで無料でも学べます。

不動産投資をやめるベストなタイミング

慢性的な赤字に陥っているケースだけでなく、不動産投資がうまくいっている場合でも、やめるタイミングは重要になってきます。ベストなやめ時は、以下の通りです。

  1. 空室がずっと埋まらない
  2. 目標が達成できた
  3. ローンを完済した
  4. ワンルームマンションは売却価格がローンを超えたら売り時

順番に見ていきましょう。

空室がずっと埋まらない

空室がずっと埋まらない場合は、不動産投資を思い切ってやめるべきでしょう。家賃を下げて入居者を見つける手もありますが、あまりに値下げすると赤字そのものが改善できません。

空室状態が長引くと、投資で利益を上げるどころか、多額の自己資金を失うことになります。損切りの意味からも、深刻な事態に陥る前に決断すべきです。

目標が達成できた

目標が達成できたタイミングで投資をやめるのも一つの方法です。不動産投資の目的は、基本的には長期保有して安定収入を得ることにあります。

ただし、中には、売却を見据えた比較的短期の投資戦略を立てている方もいるはずです。その場合は、目標を達成した時点でやめる(利益確定する)のがベストでしょう。やめるべきタイミングを逃さないためにも、自分の投資目的をしっかり設定しておくことが大事です。

ローンを完済した

ローンを完済したタイミングは、やめ時の一つといえます。一般的には、ローンを完済してからが不労所得の収入源や本当の意味での資産になる不動産投資の醍醐味です。

しかし、マンション投資に何らかのストレスや負担を感じているなら、ローンの完済を区切りにやめても良いでしょう。

ワンルームマンションは売却価格がローンを超えたら売り時

ローンの返済中にマンション投資をやめたい場合、売却価格がローンの残りの総額を超えた時が売り時(やめ時)です。売却価格が残債を超えない場合は、自己資金で足りない分を補えば、物件を売却できます。

いずれにしても、物件の売却に際しては、ローンを完済して抵当権を抹消する必要があるので注意しましょう。

不動産投資で失敗しないための方法

不動産投資で失敗しないための方法

これから不動産投資を始める方は、次のような点に気をつけると無用な失敗が防げるでしょう。

  1. キャッシュフローを重視する
  2. 自分でも調べる
  3. 信頼できる不動産会社を選ぶ

それぞれのポイントについて、詳しく確認していきましょう。

キャッシュフローを重視する

不動産投資においては、キャッシュフローを良好に保つことが非常に重要です。新築のワンルームやデザイナーズマンションといった利回りが低い物件は、キャッシュフローを悪化させやすいため、不動産投資には不向きといえます。

利回りが悪い物件にどうしても投資したい場合は、自己資金(ローンの頭金)を多めに投入するなどして、キャッシュフローに余裕を持たせておきましょう。

可能であれば、定期的に繰り上げ返済をすると収支が改善します。赤字の根本原因がキャッシュフローの悪化にあるなら、ローンの借り換えを検討しても良いでしょう。不動産投資でキャッシュフローを良好に保つための3大原則は「ローンの金利は低く・期間は長く・自己資金は多く」です。

自分でも調べる

営業マンのセールストークや広告の宣伝文句に魅力を感じて不動産投資を始める方もいると思いますが、必ず自分でも調べてから最終的な決断をしましょう。

マンション投資で成功するためには、間取りや室内の見栄えだけでなく、設備や立地、アクセス、エリアの需要などさまざまなポイントを把握しておくことが不可欠です。

ネットの情報を鵜呑みにしないで、現地に実際に足を運んでおくと、想定外の失敗やトラブルが避けられるでしょう。資金繰りや税金面など、不動産投資自体の仕組みについても勉強しておくと得るものが多いはずです。

信頼できる不動産会社を選ぶ

マンション投資で成功するためには、信頼できる不動産会社を選ぶことが大切です。入居者を見つける営業力やトラブルの解決能力が高い不動産会社なら、いざという時に何かと頼りになります。

逆に、熱心な宣伝活動やアフターサービスが期待できない不動産会社を選んでしまうと、空室が埋まらなかったり、入居者とのトラブルに悩まされたりする可能性が高まります。マンション投資の物件選びは、まず信頼できる不動産会社の選定から始めましょう。

出口戦略を見据えた不動産投資はアデプトマネジメントにお任せ!

マンション投資では、「物件さえ決めたら、後は放っておくだけで不労所得が得られる」というイメージを抱いている方もいるはずです。しかし、不動産投資には立地条件やアクセス、入居者、維持管理、資金繰りなどに関するさまざまなリスクや負担が伴うため、途中でやめたいと思うケースも少なくありません。

上記のようなリスクやストレスを可能な限り回避して、投資を成功に導くためには、人任せにせずに自分で事前の情報収集を行うことが欠かせません。その上で、信頼できる不動産会社の協力が得られれば、まさに鬼に金棒といえるでしょう。

アデプトマネジメントには、やめ時まで見据えた投資戦略を盤石にサポートする不動産投資の専門スタッフが揃っております。すでに不動産投資をされている方のお困り事も、これからマンション投資を始める方のお悩み事も、不動産投資の実績が豊富なアデプトマネジメントに、ぜひお気軽にご相談ください。

この記事の編集者

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アデプトマネジメント編集部

【宅地建物取引業】大阪府知事(2)第59728号
【賃貸住宅管理業】国土交通大臣(1)第002807号

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